シトシタシム

はじめまして。御覧いただきありがとうございます。ここでは日常のいろんなところに散在する詩的なものについて徒然なるままに書いていこうと思います。

「大人」|詩のような散文、散文のような詩

30歳になり、「いわゆる大人」になったのだと自覚することがある 会社での役職 へこまないおなか 結婚式のたびに着る一張羅 でも「いわゆる大人」だから、ちゃんとした「大人」になれているわけではない 子供と遊ぶ父親のように 髪を整えネクタイにスーツで…

まるではじまりの文章を書く時のように。

一文目、はじまりの文章を書く。 わたしはその始まりの瞬間が一番気に入っている。 選ばれた言葉も、言葉を書くその気持ちの高まりも。 ただ、言葉を続けるほど、言葉が持つ力も、気持ちの強さも、 書き出しの時に抱いていた、完成のイメージも、 ゆっくりと…

詩的日常?

日常を詩的に生きたい。 とは。 いったいどういうことか? 言ってる本人がわかっていないのに、受け手がわかるわけがない。 「銀の匙」を書いた中勘助氏のアフォリズムに、 「一年を世事にいそしまうよりは、一日を浄くしよう」というものがある。 一日を浄…

詩を知らない。ゆえに詩に焦がれる人。

詩ってなんだろう。 唐突ながらわたしの頭にふと落っこちてきた疑問符。 詩ってなに? 詩を読んだことがある?と自問すると多分イエスと自答する。 それはどんな詩?と質問を重ねられると、少し考えて、 「谷川俊太郎に20億光年の孤独」とか「萩原朔太郎の智…